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実家の石倉の蔦紅葉 [紅葉]

                     「晩秋の迷い陽」
晩秋の迷い陽



晩秋の迷い陽

                            栃木県小山市宮本町  2018年11月下旬







実家にある大谷石の石倉に絡まった蔦紅葉です。この蔦の正式な名前は分かりませんが、今年の初夏の
頃からこの蔦の事で、自分とお袋の間にチョットしたイザコザがありました。
最初はGW明けの頃だっかと思いますが、

自分・「お母ちゃん、何を草刈鎌なんか片手に持って蔦を眺めて突っ立ってんだい?」
お袋・「あっ?、何ってこの蔦を刈っ切るんだよ」
自分・「刈っ切んの?それだったら絶対止めてね、絶対やんないでね」
お袋・「止めろ?あっ、そうかい、分かったよ、やんないよ」

と、最初は即その場を離れて行きました。それから8月の頭頃だったか、お袋が物置になっている石倉
から草刈鎌を持ち出すところをたまたま見掛けて

 ジ・「お母ちゃん!!、また倉から草刈鎌持ち出して何だい?倉の壁に絡まった蔦を鎌で刈っ切んの?」
 お・「そうだけど、何だい?」
 ジ・「そうだけどじゃないよ!!5月頃に刈っ切んのは絶対に止めてくれと言ったんべよ!!もう忘れっちっ
    たんかい!?」
 お・「あ~ッ??そんなの知らねーけど、蔦がワサワサと伸びちったんべな!」
 ジ・「知らねーよじゃねーよ!、それにこのクソ暑いのにそんな事するんじゃねーよ、刈り始めれば蔦だけ
    じゃ済まなくなってそこら中に生えてる草まで刈っ切んべから。熱中症起こしてぶっ倒れんぞ!!」
 ジ・「こんだけ暑いんだからエアコンつけて家ン中入ってろよ、もう刈っ切るなんて気を起こさねーでくれよ」
  
と、お袋は渋々と家の中に入って行きました。それから少し経ってまだ紅葉する前の先月の頭に

 お・「なあ、あの壁に絡まった蔦、みっともないから鎌で刈り掃って良いべ、脇を通る人に見られっからさ」
 ジ・「また言ってら、絶対に止めてくれって何回も言ってんのに、別に見られたからってどうって事ねーべよ」
 お・「そっちも絶対止めろってあんな蔦を一体何すんだい?」
 ジ・「来月紅葉して真っ赤に染まったら写真撮りするんだよ。俺だモン、それくらいしかなかんべよ!」
 ジ・「それにみっともねーって、こんな人通りのあんまりねー道を、蔦を見ながら通る人なんて誰もいねーよ」

そして昨日紅葉した蔦紅葉を撮っていると背後からお袋が、「今年の盆栽の楓の紅葉よりか綺麗だ」と、でした。
 
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